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​ご 挨 拶

夢を現実にした了翁道覚

その勇気や情熱を今の時代に伝えたい

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東京、上野池之端仲町に江戸時代から昭和14年まで『錦袋圓』という漢方薬舗がありました。

 

開祖は了翁道覚(1630年4月29日ー1707年6月21日)。

秋田で生まれた了翁さんは生まれてすぐ母を喪くし、親戚をたらい回しにされ苦労の末、仏門に入りました。

厳しい修道生活により指の痛みを患い、一心に平癒を祈ったところ、ある夜、霊夢を見ました。それは、霊薬の製法を与えるという夢でした。

 

夢のとおり薬を調合して患部に塗ると間もなく指痛は鎮まりました。この妙薬を人々に施せば功徳があると考えた了翁さんは、浅草の観世音菩薩に祈念し「錦袋圓」と名づけました。薬の効能は素晴らしいもので、傷病に苦しむ多くの人を救ったとされます。

そののち、広く売り出したところ評判になり、江戸土産として

『東海道中膝栗毛』にも登場するほど人気となりました。

この『錦袋圓』が母の実家でした。

祖母と芝家の墓参の折に、了翁さんの石像がある上野寛永寺や不忍池弁天堂にもよくお詣りに行きました。

 

わたしは昭和33年生まれです。3歳の頃、芝白金今里町に引越して瑞聖寺の幼稚園に入園しました。

この瑞聖寺に了翁さんが経蔵を建て一切経を納めたということを知ったのは、今からかなり前です。つまり、今から半世紀以上前には、すでにご縁が繋がっていたのです。

 

薬が飛ぶように売れた後、了翁さんは『錦袋圓』の利益を自らのものとせず、寛永寺、萬福寺への寄進など、生涯をかけ、一切経の蒐集及び経堂の建築をし、勧学院という学問所の創設や大火や災害への寄金などを行いました。

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このように利他の精神にあふれた了翁さんですが、幼いころのわたしが感銘を受けたのは、夢で得た薬の製法を現実にして人々を助けたことでした。

夢を夢のままにしないで行動したこと、その勇気がわたしの未来を生きる希望となったのです。

夢見で人生の扉を開いた了翁さん。

想いは風に乗り、時空を超えて

御縁がつながり、わたしをここまで導きました。

了翁さんと錦袋圓を広く知っていただきたいと、

ここにホームページを開設いたしました。

 

錦袋圓 二十世 佐武光子

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縁氣物┃Engimono

氣持ちを通し        

      つながる御縁

縁起物とは、よいことがあるようにと祝い祈るための品物。

 

五穀豊穣、大漁追福、商売繁盛、家内安全、無病息災、安寧長寿、

夫婦円満、子孫繁栄、祖先崇拝や招福祈願、厄除祈念......

ハレ」にまつわる物など多岐に渡ります。

 

私ども錦袋圓は、手にした方々がうれしい 楽しい

幸せな気持ちになるお品物をお届けいたします。

 

幸せは気分次第。

錦袋圓の縁氣物で

ほのぼのとした気持ちになりますように。

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